学校ブログ
校庭の夏野菜は海をこえて、遠い国からの贈りもの
校庭のプランターで育てているのは、四つの夏野菜です。
色とりどりの野菜が並んだ食卓を想像してみてください。
紫のなすは、インドの暑い土地で生まれ、中国の道を通って、古い時代の日本へ来ました。日本では「茄子」と呼ばれ、焼き物にも、味噌汁にも、漬物にも重宝されてきました。
緑のきゅうりもインドの方から来ました。長い旅の途中で中国へ渡り、和名で「胡瓜」と書きます。「胡」は西の方から来たものというしるしです。水をたっぷり含むきゅうりは、暑い夏にぴったりです。
赤いトマトは海の向こう、アメリカ大陸からやって来ました。赤く輝く実をつけていたので、はじめは食べ物というより、眺めて楽しむものだったようです。和名は「蕃茄」。異国から来たなすのような実と呼んだのです。
黄色いとうもろこしもアメリカ大陸の生まれです。南蛮船に乗って日本へ渡ったので、「南蛮黍」とか「唐黍」と呼ばれました。山の畑で風に揺れ、焼けば香ばしく、ゆでれば甘く、子どもたちに喜ばれています。
この四つの野菜たちは、遠い国々の物語を連れて日本にやって来ました。食べ物とは、ただお腹を満たすだけではなく、人と人、国と国をつなぐものだったのです。
早く、おいしい野菜になあれ。
(校長 定野)

